注ぎ方とCO2の損失
4、12、18 °Cでの垂直注ぎと傾け注ぎ
グラスのシャンパーニュが最も多くの溶存CO2を失うのは注ぐ瞬間です。2010年の研究では、4 °Cでフルートに垂直に注ぐと3.0 g/L、傾けたグラスの側面に沿って注ぐと1.6 g/Lが失われました。1どちらの方法でも、温かいシャンパーニュほど多く失いました。1
実験
ランスの研究者たちは、11.4 g/Lの溶存CO2を含むシャンパーニュを2通りの方法でフルートに注ぎ、残った量を測定しました。1「シャンパーニュ式」の注ぎ方は、立てたフルートの中央にまっすぐ注ぎ、高い泡の層を立てます。「ビール式」の注ぎ方は、傾けたグラスの壁に沿って静かに流します。両方を3つの温度で繰り返しました。
結果
| シャンパーニュの温度 | 垂直注ぎ:CO2の損失 | 傾け注ぎ:CO2の損失 |
|---|---|---|
| 4 °C | 3.0 g/L | 1.6 g/L |
| 12 °C | 3.3 g/L | 2.0 g/L |
| 18 °C | 4.0 g/L | 3.7 g/L |
すべての値はLiger-Belair et al., J. Agric. Food Chem. 2010によります。1ガスの体積でいえば、4 °Cの垂直注ぎは約166 cm3、傾け注ぎは約88 cm3のCO2を放出しました。1
12 °Cでは垂直注ぎが約182 cm3、傾け注ぎが約110 cm3のガスを放出し、18 °Cではそれぞれ約221 cm3と204 cm3でした。1
2つの傾向が目立ちます。傾け注ぎはすべての温度でより多くのCO2を保ちました。そして、どちらの方法でも損失は温度とともに増えました。著者らはこれを主にCO2の拡散の速さとワインの粘度に結びつけています。18 °Cでは傾け注ぎの利点はほぼ消えました。1
注いだ後のグラスの中
損失は注いだ後も続きます。12 °Cのボトルを使った2012年の研究では、フルートのシャンパーニュは注いだ直後に7.4 g/L、15分後に約3 g/Lでした。2そのガスの出ていき方はグラスの形によっても変わります。フルートかクープかをご覧ください。
なぜ重要か
注いだ後にワインに残るCO2は、グラスの中の泡と鼻に昇るガスを生み出す蓄えです。注ぐときに失われる1リットルあたり1グラムごとに、その蓄えは減っていきます。
実践
シャンパーニュ委員会は、2回に分けてゆっくり一定の速さで注ぐよう勧めています。3実験データはさらに2点を加えます。泡を保ちたいならグラスを傾けること、そしてワインを冷やして供することです。具体的な手順は注ぎ方とサービス温度にあります。
関連項目
出典
- American Chemical Society (article PDF hosted on acs.org). Liger-Belair G., Bourget M., Villaume S., Jeandet P., Pron H., Polidori G. On the losses of dissolved CO2 during champagne serving. J. Agric. Food Chem. 58(15): 8768-8775. DOI 10.1021/jf101239w (2010-07-13)
- PLOS. Liger-Belair G., Bourget M., Pron H., Polidori G., Cilindre C. Monitoring gaseous CO2 and ethanol above champagne glasses: flute versus coupe, and the role of temperature. PLoS ONE 7(2): e30628. DOI 10.1371/journal.pone.0030628 (2012-02)
- Comité Champagne (champagne.education). Factsheet: Champagne Service (EN) (2024)
事実確認日 2026-10-19